理科系 science course 2004 7 6

 ハードディスクについては、
私は、市場の見方と反対の意見を持っています。
 確かに、パソコン向けのハードディスクは、成長が、頭打ちだと思います。
しかし、デジタル家電向けのハードディスクは、有望だと思います。
特に、これからは、超小型のハードディスクが成長していくと思います。
 デジタル家電も、超小型のハードディスクも、日本の得意分野です。
パソコン向けのハードディスクは、アメリカが得意でしょう。
 何が言いたいのかというと、
アメリカを見ながら、投資判断をしていると、
その投資判断に、誤りが発生するということです。
デジタル家電向けのハードディスクが、その「いい例」だと思います。
 だから、パソコン関係は、アメリカを見ながら、投資判断をしてもよいでしょうが、
デジタル家電関係は、アメリカを見ながら、投資判断をすると、判断ミスとなるのです。
つまり、アメリカが持っている成長分野と、日本が持っている成長分野は違うということです。
 これは、理科系の投資家が少ないので、
なかなか、気持ちの切り替えができないでしょう。
しかし、これから必要なのは、「理科系的投資家」です。
「アメリカを見ながら投資判断をしている人は、古い。時代遅れだ。」と言われる時代が来ると思います。

経営学修士 MBA 2004 3 29
 日本では、MBA(経営学修士)留学の人気が、
最近も、若手ビジネスパーソンの間で高まっていると聞きました。
 それに対し、私は、異論を表明したいと思います。
私が言いたいのは、こういうことです。
経営者たちは、科学技術や技術革新を、どう見ているか。
 コンピューターの世界では、
ドッグイヤーと言われるように、
1年前の技術が、もう昔の技術となってしまうこともあります。
それほど、技術革新が激しいと言えます。
 現実に、過去のコンピューターメーカーやソフトウェアメーカーを見てみると、
企業の方が、あまりにも早い技術革新についていけず、
市場から消えていったケースがあるのです。
 これは、社員には責任がありません。
経営者が、あまりにも早い技術革新についていけず、
あっという間に、会社が、時代遅れのものとなってしまったのです。
 社員が、画期的な技術革新を発明しても、
経営者が、それを画期的だと見抜けず、見捨ててしまったケースが多いのです。
 それを知ったライバル会社や新興企業が、その社員を引き抜いて、
あっという間に、業績が向上し、大企業となったケースもあります。
 このような話は、コンピューター業界では、いくらでも聞きました。
これからは、ほかの業界も、そうなるでしょう。
 だから、経営者になろうとするならば、
科学技術や生産技術を学ぶべきです。
21世紀は、科学技術の時代になるのです。
日本としては、技術立国を目指すべきなのです。
 それなのに、経営者が、
科学技術も理解できない、
生産技術も理解できない、
技術革新も理解できないという状況では、
会社が、あっという間に、時代遅れのものとなります。
 むしろ、MBA留学すべきは、技術者の方です。
日本では、ハイテク企業に、技術者出身の経営者が多いですから。
(参考)
ドッグイヤー Dog Year 
 IT技術は、過去に、人類が経験したことがないスピードで進歩していくのです。
そのスピードをたとえて、
犬が、1年に7歳、年を取るということから、
ドッグイヤーと言われています。
最近では、そのスピードが、さらに加速していますので、
「マウスイヤー」とも言われています。


















































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